小中学生向けの経済講座 第162回
今回のテーマ:自由競争か、同じ数ずつ分けるか その4
前回(第161回)の続きです。前回、皆さんのアイデアでA村は一段と豊かで魅力的な村になりました。一方で、B村は人々が労働意欲を失い、リンゴの生産が停滞し、生活が苦しくなっています。さぁ、みんなのアイデアで ❝B村を救え!❞
<大前提>
A村:自由競争で、自分の収穫は全て自分のものになる
B村:収穫を村でまとめて出荷し、売上を全員で等分する
<メンバーの意見>
・1週間のスケジュールを決めて、規則正しく働き、休日には親睦会を開いて全員で鍋を囲む。
・「働いたら休みをとれる」ようにする。
・毎日、朝の集いを開き、あいさつ・ラジオ体操を行い、ミーティングを行ってから仕事に取り掛かる。
・サボったらペナルティ、頑張ったらお菓子がもらえる。
・江戸時代に倣って五人組の制度をつくり、連帯責任を負わせる。
・美味しいラーメン屋さんを開店させ、しっかり働いた人はそのラーメンを食べられる、というシステム。
・生産高をランキング形式で発表し、上位の人にはボーナスや賞品が与えられる。
・まじめに働く人には畑を増やしてあげる。
・頑張ったら皆で温泉に行けるぞ!と発破をかける。
・監視カメラで仕事ぶりを見張る、居残りの作文を書かせるなどの措置。
・誰が作ったリンゴが美味しいかのコンテストを定期的に開催し、入賞者にはご褒美が与えられる。
連続シリーズの4回目で、メンバーの皆は一段と調子が乗ってきました。どんどん意見が出てきます。アメとムチのどちらから働きかけるか、あるいは村民の一致団結をいかにして図るか、という様相を呈しました。終わりから2番目の意見はどこかの国の話のようで、恐ろしい社会です。
このテーマは、いよいよ次回がラストです!