小中学生向けの経済講座㊴

3月29日(月)、小中学生向けの経済講座(第39)を開催しました。

株式投資シミュレーション第2弾

今回がシミュレーション第2弾のラスト。Sさんが順調にポイントを伸ばし、大きく引き離してトップでゴールインしました。他の3人も全員が黒字を確保し、最後まで明るい雰囲気のシミュレーション・ゲームでした。

I君
最後に楽天がもう一伸び。5人がエントリーした20銘柄の中で、最高の収益率となりました。TDK、エーザイの2銘柄が赤字となったのが痛かった。優良銘柄とされている株でも、タイミングが悪いとマイナスになることを学ぶことができました。547.5万円→554.2万円(先先週末の終値→先週末の終値)。

Sさん
最後は気持ちよく全銘柄が上昇。すべての株価(デンソー、三菱UFJ、十六銀行、三井住友、くら寿司)が20%を超える収益率を達成し、非常にバランスのよいパフォーマンスとなりました。589.9万円→620.7万円。ぶっちぎりのトップ、おめでとうございます!

K君
最後にソフトバンクが大きく下落。また、全期間を通じて、あさひが一度も100を上回ることがありませんでした。日本ハムとプリマハムを入れるという、ユニークな銘柄選びでしたが、ハム株はSさんの銀行株に勝てなかった…。
551.7万円→538.7万円。

石川
最後まで冴えず。任天堂とニトリHDが全期間を通じて、足を引っ張りました。頼みの資生堂も最後に燃料切れで(?)、利益を大きく減らしてしまいました。516.7万円→521.9万円。


企業分析

4人が選んだ銘柄の企業分析を行う新企画の8回目。今回はトヨタ自動車と壱番屋とファーストリテイリング(『会社四季報』データを活用)。

トヨタ自動車

1937年設立。本社は愛知県豊田市トヨタ町1。株式の時価総額24.1兆円、総資産56兆円超。30兆円前後の売上から2兆円前後の純利益を生み出す。スケールの大きさを数字で把握しました。

主な株主の欄に豊田自動織機の名前があったので、トヨタの歴史を少し解説。また、これまでに分析した日産自動車やデンソーと比べて、違いを実感してもらえたと思います。

壱番屋

1982年設立。現在はハウス食品の子会社で、ハウス食品が壱番屋の株式の50.9%を保有。また、仕入先に出てくるトーカンが主な株主の欄にも登場していることを、I君が発見する(素晴らしい観察!)。

これまでに分析を行った外食産業企業のうち、マクドナルドとは勝負にならないものの、モスフードとくら寿司とはおおよそ同じ規模であることが分かりました。

ファーストリテイリング

1963年設立。誰もが知るユニクロを世界展開する、SPA(製造と小売りを手掛ける)の大手。ジーユーが第2の柱とされる。ユニクロペイ導入。

売上高や純利益が安定している。1株8万円台で、個人投資家にとってハードルの高い銘柄。主な株主の欄に柳井一族から3人がランクイン。

この企画も今回が最後なので、これまでに取り上げたすべての企業を、以下のようにグルーピングしました。
・自動車
・電気ならびにゲーム機
・医薬品ならびに化学
・ハム
・商社
・小売業
・情報通信ならびにインターネット事業
・外食
・銀行

 

今回で大きな区切りとし、次回から新しい企画を行います。各メンバーからも意見が出て、それを基にどのような内容にするか、これから検討していきます。

 

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