大人向けの勉強会 第66回定例会を開催

2025年5月25日(日)、大人向けの勉強会 第66回定例会を開催しました。出席者5名。

 

担当は伊藤能宣さんで、テーマは「白川文字学」でした。伊藤さんがある会で『「愛知・名古屋」を白川文字学にて解き明かす』という講演を聴かれて、その概要を紹介していただきました。

 

 

 

 

白川静(1910-2006)
漢文・古代漢字学・古代思想・萬葉集などの研究者。許慎『説文解字』の説に代わる新しい漢字の成り立ちの体系を打ち立てる。字書三部作『字統』『字訓』『字通』を初め、著書多数。学位は文学博士(京都大学)。立命館大学名誉教授。

 

白川文字学とは
宗教性・呪術性の強い古代社会の解明を行う。出発点は『詩経』と『萬葉集』との比較研究。文字学は古代の社会や文化を解明する一方法。

 

 

 

 

難しい内容で、妥当性がどれぐらいあるのか判断することができませんでしたが、そのような説があるということを知ることができ、大変有益でした。スケールの非常に大きい、迫力満点の学術研究です。

 

日常、特に意識することなく読み書きしている漢字について、大昔にさかのぼって改めて観察してみるという行為が新鮮でした。また、日本人が漢字の起源について学説を展開しているという点も素晴らしいと感じました。

 

「愛知」や「名古屋」の語源など、ディスカッションはいろいろな方向に発展していき、全てがおもしろかったです。伊藤さん、ありがとうございました。

 

 

 

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