国宝 初音の調度

徳川美術館の「国宝 初音の調度」を観に行きました。

 

 

 

 

 

 

本企画の最終盤ということで、平日ながら相当な賑わいでした。量(出展数)も質(何から何までも芸術性に優れる)も非常にレベルが高く、保存状態の素晴らしさにも驚かされました。

 

初音の調度

「3代将軍徳川家光の娘・千代姫が尾張徳川家2代徳川光友に嫁ぐ際に誂えられた婚礼調度です。『源氏物語』「初音」帖「年月を松にひかれてふる人に今日鶯の初音きかせよ」の歌意を主な意匠としているため「初音の調度」と呼ばれています。 「初音」帖にちなむ「初音の調度」47件、「胡蝶」帖にちなむ「胡蝶の調度」10件ほか計70件が現存します。」(徳川美術館ウェブサイトより引用

 

写真撮影可でしたので、ほんの一部になりますが、ご紹介します(茶道具など、撮影不可の物もありました)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は一番印象に残ったのは、1枚目の写真の絵でした。これは5代将軍徳川綱吉筆の「福禄寿図」です。なぜ「初音の調度」ではなく、この作品が一番かというと、つい最近中学2年生メンバーのMさんが綱吉の生類憐みの令について質問してきたからです。

 

将軍自ら筆を走らせる、いや走らせるというよりも、繊細に運ぶといった方がよいでしょうか。七福神の福禄寿を描くとは、さすが儒学を重んじる徳川家の頂点に立つ男です。

 

 

 

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